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RocknRolla [映画(イギリス編)]

先日久々に、ガイ・リッチー監督の作品「RocknRolla」を観ました。

彼の初期作品の「Lock Stock & Two Smoking Barrels」、そして「Snatch」はかなり高品質な作品でありました。特に初めて「Lock...」を観た時の感動は今も鮮明に記憶しています。
そしてこの映画の影響で,自分はこの手の映画の大ファンになってしまったのでした。

脚本も一種の「スパイラルシークエンス」を利用した最後の大どんでん返しには正直参ってしまい、
それまで見ていた映画は一体なんだったのか,と自己嫌悪に陥る程これらの作品の脚本は素晴らしいものでした。

またイギリス映画の特徴とも言ってもいいあの色調にも感動を覚えましたし、
当然ながら音楽も作品を一段と洗練させる役割をしっかり担っていました。

彼の作品にノーギャラでもいいから出演したい,と言い放ったブラッド・ピットの気持ちは痛い程わかります。

その後,ものすごいメンバーで内容も一段と進歩させた「Snatch」を製作しまた。
この作品は彼の才能の集大成とも言える素晴らしい作品であると断言できます。
しかし悲しいかなこの後の2作品は自分は全く知らず,「RoknRolla」までマドンナとの暮らしを楽しんでいるんだな、と勝手に考えていました。

「RocknRolla」に関しては事前情報は何も持たなかったため,彼の才能を爆発させた2作品と同様の期待をして見始めたのですが、期待はもろくも打ち破られました。
作品の色調,音楽の選曲の素晴らしさは継承されていたのですが,脚本が全く期待はずれでありました。
彼の言わば特許である「スパイラルシークエンス」も以前の作品全体を貫くような力強さは影を潜め,申し訳程度のものでしかありません。
決してつまらないことはないのですが,以前の作品と比較すると、プロットも何かまだ推敲途中のようなものに思えてしますのです。

あれほどの作品が製作できた彼だからこそ,全く残念で仕方ありません。
結婚後の作品の質を鑑みると彼にとってあの結婚は一体なんだったのか,と人ごとながら考えさせられてしまいます。

噂によるとこの「RocknRolla」は三部作を狙っているとのことです。
全力で初期の2作品を超える素晴らしい作品を制作してほしいと切に願います。

では。





Quantum of solace [映画(イギリス編)]

昨日、007の最新作「Quantum of solace」を観ました。
007のシリーズは子供の頃からのお気に入りで,機会あるごとに観ていて今では全作品制覇しました。

このシリーズもいろいろと変遷があり好みが分かれるところですが,自分としてはこのダニエル・クレイグのボンド役は以前も述べたように、シリーズ中ではショーン・コネリーと並ぶ適任者であると感じています。超個人的意見ですが,確か一作品だけ出演した俳優もなかなか良かったとは思いますが…。

さて、最近のこの手の作品(「オーシャンズ」シリーズ,「MI」シリーズ、そして「ボーン」シリーズ等)の舞台にはよくイタリアが選ばれます。役者の別荘がある,監督の好みなどが影響されているとは思いますが自分としては、ミラノ、ローマ,そしてナポリだけがイタリアではない、ということがが多くの人々に理解してもられるだけでも、イタリア関係の仕事に従事している身としてはとても嬉しいものです。

特にこの作品では(地理的な関連の問題は別にして)あまり知られていないイタリアの地方と祭りの映像が満載なのです。

最初のカーチェイスのシーンはコモ湖周辺、それに続くカーチェイスシーンは大理石を切り出している場所だったのですが、これはあのミケランジェロも大理石を採掘したというカッラーラ、そしてなんと最後にアストンで向かった街は、我が第二の故郷シエナではありませんか!
あれはあの通りだ,あの建物のはあそこだ,と認識できたのでまるで自宅の近くでロケが行われたような感覚になりました。正直こんな感覚を持ったのは長年映画を観ていますが初めての経験でした。

また映画の中でのシーンとして使われたのは初めてではないかと思うのですが,あのシエナ人たちが全精力を傾けて戦う、ある種の競馬のお祭り「パリオ」までが登場しているです。
このお祭りはシエナをいくつかの地域に分け、それぞれの持っている馬で競い合うお祭りで,毎年7月2日と8月16日行われるのですが,どのようにロケハンをしたのかとても興味があります。
実際の祭り当日にロケをしたのか,それともその日の近辺でロケをし、実際の祭りの映像を差し込んだのでしょうか。
とにかく多くの人々の目にこの祭りが触れるだけでも素晴らしい事なのです。というのも,以前メル・ギブソンが映画化を目指しシエナ人たちもかなり期待していたのですが,諸事情により頓挫してしまった経歴があるからです。
とにかくこのシーンは「パリオ」を実体験をしたものとしてはかなりの臨場感を感じる事ができました。ですから「パリオ」に興味のある方はぜひ一度ご覧下さい。

そして偶然にも、この作品が公開されているときにまさにこのシエナを訪れたのですが,知り合いの少々あまのじゃくなシエナ人は「バスシーンの撮影で1週間通行止めになって往生した」などと言っていましたが,多分本音ではないでしょう。自分がその立場なら毎日でも見学に行っていたと思います。

さてこの007シリーズの最新作では前作「Casino Royal」から物語は続きます。内容も広がりを持って、大人でも十分楽しめる現実的な作品になり、そして次回作へと引き継がれて行くのです。

作品の質としてはこのシリーズ中,前作から引き続きもっとも質が高いものになっています。
しかし個人的には少しだけでもかまわないので,「Q」の登場場面が増えないかと願っています。
彼が登場しても、決して作品の質は落ちないとは思うのですが…。

ではまた。


Breaking & entering [映画(イギリス編)]

日頃から多くの映画を見ていますが,いつも心のどこかに姿を表してくるのがこの映画です。

「存在の耐えられない軽さ」でダニエル・デイ・ルイスと演技力を競ったジュリエッタ・ビノッシュ,そして現在のイギリスでセクシー男優の名声を欲しいままにしているジュード・ロウの競演と聞けば見ないわけにはいきませんでした。また後で気がついたのですが,あの「イングリシュ・ペイシェント」の監督のアンソニー・ミンゲラではありませんか。
前評判がいい映画は後の落胆が大きいものが数多くあり、見るのに二の足を踏むのですがこの作品だけは、何か名作の予感を感じ見る事にしました。予感は的中しました。素晴らしい出来映えでした。

ある女性にこの映画のDVDをプレゼントしたのですが、その時に「私、ジュリエッタ・ビノッシュあまり好きじゃない」と言われたときには,見てからその台詞が言えるのか絶対に試してみようと思いました。案の定、後で彼女は「すごく面白かったです!ストーリーに引き込まれて、一気に最後まで観てしまった感じです。予想外の展開でした…!映像もロンドンの風景も、すごくかっこよかったです!
イギリス、ますます行ってみたくなりました!」© A.M. という言葉を残したときには、してやったりと思いました。

彼女の言葉がほぼすべてを表していると思います。要点要点を押さえたロンドン市内の描写(私は主人公2人が橋の上で会話している場面が一番好きですが),それぞれの階級を示す暮らしぶり(Disco1が効果的に使用されています)、ヨーロッパが抱える社会的背景が素晴らしい脚本の中にとけ込んでいるのです。

もう一つこの作品を磨き上げているのがその音楽です。あのテクノの雄であるアンダーワールドが作曲しているのです。初めてこの作品を見てその冒頭から映像と音楽に打ちのめされた事を鮮明に記憶しています。後になってアンダーワールドが関わっている事を知り再び驚きました。まさか彼らがサントラに関わるとは思いもよりませんでしたし,素晴らしい楽曲でしたが作品の傾向が180度異なっていたからです。ですがこれを機に彼らの音楽がまた一段と進化した事は間違いありません。

このようにこの作品は,映像、プロット,そして音楽が高次で融合したたぐいまれな作品の一つに数えられると思います。確かにジュリエッタ・ビノッシュは同程度のフランス人女優の中でもお世辞にも垢抜けているとも言えませんし,あまり良くない作品にも出演しています。しかしそんな彼女ですが私は大好きです。

ではまた。


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